まさに世界の車窓から!寝台列車でタイ北部プレー県へ
「一度海外の寝台列車に乗ってみたかった!」
こんにちは、まっちゃんです。
みなさん、「世界の車窓から」っていう番組をご存知でしょうか。
番組というか番組と番組をつなぐ5分程度のプログラムなのですが、
毎回世界各地のローカル列車旅の風景を垣間見ることができ、
まるでその場所を列車で旅しているかのような気分になれる
素敵な番組ですよね。
石丸 謙二郎さんのナレーションも素敵。声が癒されるー。
そういえば石丸さん最近テレビではお見かけしませんね。お元気なんでしょうか。
今回のタイ旅では北部のプレー県に行く予定だったのですが、
世界の車窓からに触発されてか、プレー県には寝台列車で行ってみることにしました。
日本でも寝台列車を利用したことがないので、今回のタイでの乗車が人生初寝台列車です。
オラ、わくわくすっぞ!
今回利用したタイ国鉄の寝台列車のチケットは日本からでもWEBで購入することができます。
購入方法はこちらの記事でご紹介しています。↓
今回の列車旅の概要
今回の寝台列車旅は、バンコクから北部プレー県に一番近い、デンチャイ駅へと移動するのが目的です。
デンチャイ駅からプレー県にはソンテウやタクシーで移動する予定。まあなんとかなるでしょう。
デンチャイまでは直線距離で420km、移動距離にして500㎞強の移動となります。
こちらがチケットです。
WEBから事前予約するとPDFとしてダウンロードできますので
そちらを印刷して持参します。
バンコクのフアランポーン駅を22:00に出発し、目的地のデンチャイには翌朝07:17到着予定です。
9時間半程度ですね。これなら問題なく睡眠時間は確保できそうです。
今回予約したこの列車は2等車です。料金は一人670バーツ(2000円)程度。
個室ではなく、上下二段ベッドの上か下どちらかを選択することができます。
列車の等級やシステムはこちらの記事でまとめています↓
チケットの予約方法はこちら↓
いざ行かん!夜のフアランポーン駅から出発
さて、出発地はバンコクの国鉄フアランポーン駅です。
列車内にシャワーはないので、この日は湯の森温泉で大浴場を楽しんでいたのですが、
色々と想定より時間が押してしまいかなりギリギリにフアランポーン駅に到着。
途中、間に合わないかもしれないとなりプレーのホテルとかキャンセルどうしようなど
と悲しい悩み事が頭をよぎりましたが無事到着出来胸をなでおろしました。。
夜のフアランポーン駅はライトアップされており、とても美しく輝いています。
なんか夜のディズニーランドみたい。
夜間は正面入り口は封鎖されているようで、係員のおじさんが向こうから回っていけ
とのこと。一瞬入場できず焦りましたが、迂回して入場できました。
看板には「バンコク(クルンテープ)」の文字。
私たちが乗る列車も既にスタンバイOK。実物を見るとやっぱりテンションが上がりますね!
車体はタイの色紫と黄色でペインティングされており、コントラストがなんとも可愛い。
私は普段列車にはあまり興味がありませんが、すこしだけ「撮り鉄」の方のロマンもわかるような気がしました。
この列車はチャンマイ行きです。デンチャイからあと2時間も乗っているとチェンマイまで行くことができます。
さて、定刻の22:00になりキッチリ定刻通り寝台列車は動き出しました。
約9時間の列車旅。大人になってもこんなにワクワクできるなんて、我ながらいい経験をしてるなとしみじみ思いました。
寝台列車の内部はどんな感じ?
「さあ出発だ!」
さて、無事列車は動き出しました。
今回は妻と二人での乗車です。2段ベッドの上下を抑えています。
周りを見渡すと結構な乗車率です。外国人の方が多く乗車されているようで、
ほとんど空いているベッドはありませんでした。
二段ベッドの下段はこんな感じ。少し狭いですが、頑張れば大人二人が横に寝ることもできそうです。
鞄を掛けるフックはありますが、飲み物などを置くような棚や台は残念ながらありませんでした。
恐る恐る窓枠の狭いスペースにビールを置きながら酒盛りすることに。
逆に上段は下段と比べてタテヨコとも少し狭めです。その分少しだけ運賃も安くなっています。 身体の大きな外国人さんはちょっときつそう。
また、これは想定の通りだったのですがやっぱり空調が少し寒い。
薄いタオルケットはありますが、半袖だとかなり寒く感じるかと思います。
荷物になるのを承知で上下とも長袖、長ズボンのを準備しておきましたが
これがないとなかなか厳しかった。(ちなみに翌日それでも風邪を引きました)
皆様ももしご乗車の際は上下とも長袖のスウェットをご持参ください。
トイレはあるの?
トイレと簡易的な洗面台が各車両前方にありました。 お察しの通りそれほど綺麗ではありません。水道もありますので 車内で歯磨きなどはできますね。
また、日本の新幹線のような商品販売のカートはありません。
ですがたまに公式か非公式かわかりませんが、売り子のおばちゃんが「チップチップチップ~」と連呼しながらジュースやお菓子を売りにきます。
「チップってなんだ?」ポテトチップのことでしょうか。
お腹が空いた方はお買い求めください。
消灯などはなく、犯罪防止などの観点から車内のライトが消えることはありません。
各ベッド横のカーテンを閉めると遮光できますね。
日付も変わってうつらうつらしてきましたので寝ることに。おやすみなさいバンコク。
無事デンチャイに到着
「おはようございます。。。」
定刻の30分ほど前に起床しました。熟睡とまではいきませんでしたが問題なく眠れました。
外はすっかり明るくなり見渡す限り田舎のジャングルが続いています。
ほぼほぼ定刻通りにデンチャイ駅に到着。親切にもスタッフの方が「そろそろデンチャイだよ」
と声をかけてくれました。
無事デンチャイに到着しました。
事前のリサーチ通り周りには何もなさそうな場所です。
さて、どうやってプレーに行こうかとウロウロしていると。おじさんに声を掛けられました
お「へい、プレーいくんだろ、乗りな」
ま「はい、でもちょっとトイレ」
お「いいから乗りな、あとで行けるから」
どうやらソンテウのおじさんのようです。
よくわからないままソンテウに載り、デンチャイ駅を5分ほどで後にしました。
バイバイデンチャイ。
ちなみに今回の寝台列車旅の目的は藍染の街プレー県で藍染体験をすることです。 プレー県での藍染体験の様子は下記の記事にまとめています。 是非併せてご覧ください。
まとめ
タイの寝台列車旅、そこにはまさに世界の車窓からのあの空気感がありました。
遠い異国の地で、言葉の通じない人たちと同じ車両で一夜を共にする。こんな経験も
人生で一度はしておくべきでしょう。
さて、ここで最後にタイの寝台列車に乗る上でのポイントをまとめておきます。
- 列車内は寒いので上下長袖の装備を持参
- 洗面台があるので歯磨きは可能
- チケットは事前に印刷して持参すべし
- 定時出発なので余裕を持った到着を
この記事でタイの寝台列車旅に興味をもってもらえると嬉しい限りです。