世界で一つのオリジナル藍染Tシャツを作ろう!藍染の街プレー県へ
「タイ北部に藍染で有名な場所があるらしい!」
こんにちは、まっちゃんです。
皆さん藍染ってご存知でしょうか。植物の藍を原料にした染料で染め上げる、日本にも古くから
伝わる伝統の染物です。タイの北部プレー県と言う場所には藍染製品で有名な場所があり、
実際にTシャツやスカーフなどを好きながらに染める藍染体験もできると聞き訪れてみることにしました。
目次
そもそも藍染とは
日本の伝統的な藍染の原料となる蓼藍の葉
そもそも藍染とはどのような染物なのかについて触れておきます。
藍染の歴史はとても古く、古代エジプト王朝時代の紀元前2000年頃のミイラを保存するために
使われていた布が世界最古の藍染製品だと言われています。
日本には奈良、飛鳥時代に朝鮮半島を経由して中国から伝わりました。
正倉院には当時の藍染め技法が用いられた布が、宝物を包む包装として使われていたほか
役人の衣装にも藍染の絹地が使用されていたそうです。
藍染めは英語では「Indigo」と言いますが、これはインド原産の藍の品種「インドアイ」
から来ています。藍染の藍色成分が特に強く効率よく染色できたため、インドアイはその後
世界の藍染めのスタンダードとなりました。
藍染体験ができるプレーの工房「バーン・パギアム」
プレー県中心部の藍染め製品の中心地「トゥンホーン市場」の近くに、藍染め体験が楽しめる工房「バーン・パギアム」さんがあります。
バーンはタイ語で家、パギアムはここのオーナーさんの名前
つまり「パギアムさんの家」と言う名の藍染め工房です。
当初色々な日本のページで予習していったのですが、どのサイトにも正確な
住所が何故か載っておらずたどり着くまでに結構苦戦しました。(住所とMAPは後述しますので参考にしていただければ幸いです。)
藍染体験の料金と手順について
バーン・パギアムでの藍染体験ですが、事前の予約は不要です。
今回は妻と二人で行きましたが、事前アポなしで藍染体験を楽しむことができました。
ですがスタッフさんは数人しかいませんので、もし5人以上の団体で行かれる場合は
事前予約などをしておいた方がよいでしょう。
住所や電話番号はこちら
まずはグッズ選び
白地の布製品から好きなものを選びます
まずはベースとなる布製品選びからです。白ベースで無地のストール、スカーフ、Tシャツ、ハットなどが
用意されているので藍染体験をしたい対象のグッズを選びましょう。ものによってお値段が多少異なります。
私と妻はTシャツとスカーフをそれぞれオーダー。体験料込で各300バーツでした。
つづいては模様選び
製品選びが完了したら次はカタログの中からお好みの模様を選びます。 一口に藍染と言っても染め方や柄のパターンは様々。花柄やストライプ、グラデーション、渦巻き模様など。 カタログも10ページじゃ利かないページ数がありました。こうも選択肢が多いと迷ってしまいますね。。
藍染めの帽子も涼し気でとても可愛いですね!
「アンニーカップ(これにします!)」
それぞれTシャツとスカーフの柄を決めました。ここからいよいよ染めていきます。
どんな柄にしたかは出来てからのお楽しみ。 うまくできますよーに!
服に染液が付くとあら大変。
まず落とすことはできませんので、厚手のゴム手袋とエプロンで完全武装して挑みます。
作業に必要なものは工房で用意してくれますので手ぶらで訪れて問題ありませんが、汚れて困るような
服装はやめておいた方がいいでしょう。
藍染スカーフ編
では早速じっさいの藍染工程に移ります。まずはスカーフから。
①まずは棒を使って、中央をねじり、輪ゴムで止めます。
輪ゴムで止めたものがコチラ。
②そして、一辺を藍染液に浸します。
浸したものをゆっくりと広げると。。。
ぐるぐる渦巻きの出来上がり!
正解はぐるぐる渦巻き模様でした。
浸した直後は緑がかっているのですが、藍の成分と空気中の酸素が酸化反応を起こすことで
どんどんと深い藍色に変化していきます。この変色の過程も見ものです。
どうでしょう、けっこういい感じにできましたね。
藍染Tシャツ編
お注ぎはTシャツです。
①何やかんやして~
~中略~
「なんやかんやで左右対称Tシャツができました!」
なんやかんやあり、ぐるぐる渦巻きスカーフとアシンメトリーTシャツを無事染め上げることができました。
染めた製品が乾くまで90分ほどかかりますので乾くまではしばしのご歓談タイムです。
乾いた製品は工房オリジナルの手提げ袋に入れてくれます。受け渡しの際に体験料をお支払いします。
工房内にオシャレカフェあり〼
工房の敷地内にはオシャレカフェ「Cup & Craft」があります。
染物が乾くまでの間、甘いドリンクでも飲んで休憩&リフレッシュするのはいかがでしょうか。
甘ーいタイ式ミルクティー45バーツをオーダー。
この日も日差しが照り付け日中は真夏日。こんな日は冷たい飲みものがしみますねー!
もちろんクッションカバーは自家製の藍染め布を使用。
爽やかなブルーがオシャレ!
バーン・パギアムの基本情報
バーン・パギアム(パーンガム・モーホム染色工場)に行くには、プレーバスターミナルからソンテウや
タクシーで行きましょう。市内中心部からは少し距離があり、歩くには結構時間がかかります。
行先を伝える際はこの↑写真を見せるのが手っ取り早いかと思います。
または「トゥンホーン市場(タラート・トゥンホーン)」と伝え、トゥンホーン市場から歩いて5分程度です。
トゥンホーン市場から歩く場合は、セブンイレブンを超えたところにあるこちら↓の看板が目印です。
名称 | バーン・パギアム/パーンガム・モーホム染色工場 |
---|---|
タイ語名称 | กลุ่มวิสาหกิจชุมชนหม้อห้อมทุ่งเจริญย้อมสีธรรมชาติ |
住所 | 291 ทุ่งโฮ้ง หมู่ 5, ตำบลทุ่งโฮ้ง อำเภอเมือง จังหวัดแพร่, 54000 Tambon Thung Hong, Amphoe Mueang Phrae, Chang Wat Phrae 54000 タイ |
TEL | +66 54 521 709 |
MAP
いたるところに藍染製品が!まさにインディゴストリート
先ほどご紹介した藍染工房バーン・パギアムの近くにはたくさんの藍染め製品ショップが軒を連ねています。
おそらく100軒以上はあるかと思います。右を見ても藍染、左を見ても藍染です。
まさに藍染の街プレーならではの光景ですね。
そのため、どのお店も割と似たり寄ったりの品ぞろえにはなりがちなのですが
その中でもオリジナリティ溢れるとても素敵な商品を扱うお店と素敵なカフェを見つけました。
可愛い洋服や小物が勢ぞろい「Tan ra Wee」
ここ「Tan ra Wee」はインディゴストリートの中でも特にオシャレな洋服を揃えているショップです。 女性ものだけでなく男性もののTシャツやパンツなどの品ぞろえも豊富。 トゥンホーン市場にきたら是非お立ち寄りください。
「Tan ra Wee」の基本情報
名称 | TANRAWEE – ธารรวี |
---|---|
住所 | เลขที่ 31/2 Yantrakit Kosol Rd, Tambon Thung Hong, Amphoe Mueang Phrae, Chang Wat Phrae 54000 タイ |
TEL | +66 86 477 8991 |
https://www.facebook.com/tanrawee | |
営業時間 | 09:00~17:30/定休日無し |
「Tan ra Wee」のMAP
藍色コーヒーが楽しめるIndigo House Cafe
もう一軒ご紹介したいのは「Indigo House Phrae」というホテルの1階にあるカフェ「Indigo House Cafe」です。
先ほどの「Tan ra Wee」さんの丁度向かい側。目で見て楽しい、藍染めの街ならではの「藍」色のコーヒーを味わうことができます。
一番人気のインディゴコーヒー70バーツ。ブルーとコーヒーの見事なコントラスト。
見た目だけでなく味もグーグ・グー!!
こちらはインディゴ・ラテ。
他のドリンクも軒並み藍色です。とりあえず青くしとけの精神。嫌いじゃないです。
Indigo House Cafeの基本情報
名称 | Indigo House Cafe/(Indigo House Phrae内) |
---|---|
住所 | 39 Moo 5 Yantrakit Kosol Rd., Tambon Thung Hong, Meuang Phrae, Chang Wat Phrae 54000 タイ |
TEL | +66 54 063 211 |
https://www.facebook.com/TheIndigoHousePhrae/ |
Indigo House CafeのMAP
バンコクからプレーへのアクセス
バンコクからプレー県へは、飛行機または鉄道でアクセス可能です。
飛行機でのアクセス
プレー県のプレー空港へは、バンコクドンムアン国際空港から一日2便
ノックエアの便が就航しています。復路も同じく一日2便です。
バンコク―プレー間のフライトスケジュールはこちら
料金は2300バーツ(8000円)程度です。タイの物価を考えると結構しますね。
鉄道でのアクセス
プレーには駅はありませんが、車で30分ほどの場所に「デンチャイ(Den Chai)駅」があり、
そこにはバンコクからチャンマイまで続く北本線が通っています。
今回プレー県へはこちらのタイ国鉄北本線を通る寝台列車で来ました。2等車で料金は2000円強。約7時間半の工程です。
その時の様子をこちらの記事にてご紹介しておりますので併せてご覧いただけると嬉しいです^^。
プレーのオススメホテル
ジンジャーブレッド ハウス B&B
木造の古民家を改築した趣のあるホテルです。
建物や室内もほぼ木で出来ており、木のぬくもりを肌で感じることができます。
女性オーナーの方もとても親切で、プレーの見どころやマーケットの場所などをとても
親切に教えてくれます。ホテル所有の自転車は無料で利用可能。プレーは平地で交通量も
多くありませんので自転車でふらっとサイクリングするのもいいかと思います。
客室が3部屋しかありませんので、お早目のご予約を。
ジンジャーブレッド ハウス B&Bの写真
朝食付きプランですと朝食は御粥メインのタイ風スタイルかパンメインの洋風スタイルをチョイス可能です。ジンジャーブレッド ハウス B&BのMAP
まとめ
「プレーに来たら是非藍染体験を!」
プレーのトゥンホーン市場周辺は藍染製品があふれるまさにインディゴストリート。 色んなお店で藍染め製品を買いまくるのもいいですが、せっかくプレーまで足を運んだ のなら是非一度藍染体験してみてください。世界で一つだけの素敵な藍染グッズ手に入るはず。
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