恋するフォーチュンクッキーが社会現象に。BNK48の人気の秘密とは。
「バンコクでは恋するフォーチュンクッキーが社会現象になっている!」
恋するフォーチュンクッキーといえば、日本のアイドルグループAKB48のヒット曲として知られています。
指原莉乃さんをセンターに据え、その他AKBメンバーが多くの人たちと踊る「恋ちゅん」ダンス、
カラオケや忘年会の出し物などで踊った人もいるのではないでしょうか。
AKB48といえば48人を1グループとする大所帯の踊るアイドル集団というフォーマットを生み出し、
国内でいえば大阪版NMB48や福岡版HKT48など、同一モデルのご当地版アイドルを数多くヒットさせました。
その後、海外にもそのコンセプトを輸出。2011年結成のインドネシア版「JKT48」をはじめ現在では海外5都市に海外版「AKB」グループが存在します。
今タイで社会現象になっているのはAKB48の恋するフォーチュンクッキーではなく、2016年に結成された「BNK48」のもの。
曲も歌詞も同じ、かつて日本でヒットした「恋ちゅん」そのものです。ではなぜバンコクのBNK48とタイ版の「恋ちゅん」はこれほどの社会現象を巻き起こすまでに
タイで受け入れられたのでしょうか。
海外版AKBグループ
- JKT48:インドネシア-ジャカルタ(2011年)
- TPE48:台湾-タイペイ(2011年)→2018年よりAKB48 Team TPとして活動。
- SNH48:中国-上海(2012年)
- MNL48:フィリピン-マニラ(2016年)
- BNK48:タイ-バンコク(2016年)
目次
社会現象にまで発展。BNK48の2ndシングル恋するフォーチュンクッキー。
同曲はBNK48のセカンドシングルとして2017年末に発売されました。
タイトルは日本語をそのままアルファベット表記にした「Koisuru Fortune Cookie(คุกกี้เสี่ยงทาย)」。
音楽CDを買うこと自体があまり一般的ではない同国で、3万枚以上を売り上げているほか
同グループが踊るダンス動画は「YouTube」で早々に再生回数1億回を突破。現在もその数を伸ばし続けています。
BNK48ファンによるいわゆる「踊ってみた」動画も続々とアップされ、その人気は加速。テレビやラジオでヘビーローテーションされ、
タイ国内で社会現象と呼ばれるまでになりました。
キュートなおにぎりダンスは健在
同曲のダンス冒頭のおにぎりを握るような振付けの場面では、日本語でファンが「おにぎりー」とコールします。
この動画踊る彼女たちもおにぎりと確かに言っていて可愛いですね。
タイの方はおにぎりがRice Ballであることはわかっているのでしょうかはさておき日本語がそのまま
受け入れられているのは嬉しいですね。
何故タイでAKB方式が受け入れられ、BNK48が人気となったか
では何故BNK48がこれほどまでにタイで成功を納めることができたのでしょうか。
その理由としてはタイの世相とも関係する下記のような要因があると思います。
・東南アジアの日本に対する親日感情
・タイの目覚ましい経済成長
・韓流アイドル人気の下降
・日本文化とタイ文化の調和と融合
東南アジアの日本に対する親日感情
マレーシアのマハティール首相がかつて「日本を規範にしろ(ルックイースト政策)」と提言したように、
第二次大戦後早くから経済成長をとげ、アジアの中で地位を築いた日本に対する「あこがれ」に似た感情が東南アジアの人々にはあるようです。
タイも親日家が多い国として知られており、日本からやってきた斬新で新しい「KAWAII(カワイイ)」を纏ったAKB48のフォーマットも
日本語と日本文化がそのまま受け入れられ、高い人気を得ることができました。
タイの目覚ましい経済成長
東南アジアは現在好調な経済発展を遂げていますがその中でもタイは東南アジア経済をけん引する存在となっています。
過去5年間の実質GDP前年比を見てみると
2013年・・・2.7%
2014年・・・1.0%
2015年・・・3.0%
2016年・・・3.3%
2017年・・・3.9%
とここ数年堅実に成長し続けています。
タイではここ10年ほどでスマートフォンが爆発的に普及し、それまで高級品であるパソコンで楽しむものだった
ネットサーフィンが誰でも手軽に、場所を問わず楽しめるようになりました。
それにより最新のトレンドや音楽を容易に手に入れ、気に入れば他人にSNS等でシェアすることができるようになり、
流行りがグッズやチケットの購買に直結するようになりました。
韓流アイドル人気の下降
日本を問わず一時期は世界規模でのムーブメントとなった「韓流アイドル」。
抜群のプロポーションの美女たちが一糸乱れぬダンスと高い歌唱力の歌声を披露する、「完成された美」がそれまでは求められていましたが、
一見すれば身近にいそうな女の子が成長していく様を応援しながら楽しむ「日本のアイドル」スタイルが受け入れられ、支持を集めるようになりました。
日本文化とタイ文化の調和と融合
女の子のキュートな可愛らしさは日本発の「KAWAII」として今や世界共通語になりつつあります。
タイでもこの日本の「KAWAII」が若者の共感を集め、また、もしかしたら自分もBNKになれるかもという「親近感」が人気を後押しした要因だと思います。
また、タイのこれまでの大衆音楽「ルークトゥン」は露出度の高い性的魅力をアピールする演出が一般的でしたが、BNK48はこれとは対照的な模範的で健全な若者像(=アイドル像)が確立しました。
性産業に対する規制が年々強化されるタイにあっては、このような模範的な若者像が国民の支持を集めるのは当然の成り行きだと思います。
BNK48のメンバーは誰が人気?まずはこの5人をおさえよう
BNK48の全員はご紹介しきれませんので、その中でも特に人気のある5人をここではご紹介します。
モバイル
@mobile.bnk48official
大ヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」のセンターで人気に火がついたモバイル。
キュートな笑顔を高い歌唱力が特徴。
名前 | ピムラパット・パドゥンワッタナチョーク (Pimrapat Phadungwatanachok) |
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生年月日 | 2002年6月9日 |
出身地 | バンコク |
血液型 | O型 |
身長 | 159cm |
@bnk48official.mobile | |
趣味/好きなもの | コスプレ/ムーミン、アニメ、メイク |
チャープラン
@cherprang.bnk48official
BNK48のキャプテンをつとめ、有名国立大学に通う才女。
BNK48で今一番人気の高いメンバーといえばこのチャープランでしょう。
2018年の世界選抜総選挙ではBNK48ではトップの39位にランクインするなど国内だけでなくグルーバルな人気を誇っている今注目の一人です。
名前 | チャープラン・アーリークン (Cherprang Areekul) |
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生年月日 | 1996年5月2日 |
出身地 | バンコク |
血液型 | B型 |
@bnk48official.cherprang |
ミュージック
@music.bnk48official
初代センターを務めたミュージック。
BNK48の1期から中心メンバーとして高い人気を誇っています。
世界選抜総選挙ではチャープランに続いて、72位にランクイン。
名前 | プレーワー・スタムポン (Praewa Suthamphong) |
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生年月日 | 2000年2月9日 |
出身地 | バンコク |
血液型 | B型 |
@bnk48official.music | |
趣味 | コスプレ、ゲーム |
パン
@pun.bnk48official
スラッとしたスタイルとチャーミングな笑顔が特徴のパン。
ファンだけでなくメンバー内での人気も高く慕われている。
友達にいそうな素朴な雰囲気が人気なのかも。
名前 | パンシコン・ティヤコン (Punsikorn Tiyakorn) |
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生年月日 | 2000年11月9日 |
出身地 | バンコク |
血液型 | A型 |
@bnk48official.pun |
オーン
@orn.bnk48official
中学生から一人暮らしをし、うつ病を克服した過去があるオーン。
様々な苦難を乗り越え、華麗に芸能界に転身。
「RIVER」ではセンターを務めている。
名前 | パッチャナン・ジアジラチョート (Patchanan Jiajirachote) |
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生年月日 | 1997年2月3日 |
出身地 | バンコク |
血液型 | O型 |
@bnk48official.orn |
実はBNK48には日本人メンバーもいる
タイでは絶大な人気を誇るBNK48の中に、実は2人の日本人メンバーもいます。
伊豆田莉奈(いずたりな)
元々はAKB48の一人として2012年にデビューした伊豆田さん、その後本人がBNK48への移籍を希望し
2017年に願いがかなって移籍を果たします。凄い決断ですよね。
天然なところがあり、いつも
周囲を笑わせているのだそう。
大久保美織(おおくぼみおり)
1998年9月30日生まれ。日本出身で10歳の時に両親の仕事の都合でタイに移住した経緯を持つ。
現地タイでオーディションを受け、見事合格。1期生唯一の日本人メンバーである。
TWICEも日本人メンバーがいますし、今やアイドルグループもワールドワイドになったものですね。
タイで活躍する日本人メンバーのこれからにも注目です。
まとめ
タイで確固たる地位を築いたBNK48。その人気は当分衰えることはなさそうです。
BNK48発信でAKB48を知り、ファンになったタイ人の方も多いとのこと。
日本とタイ双方で良い方向に影響を与え合い、両国の音楽シーンを盛り上げていってほしいですね。
日本人のメンバーも活躍していますし、もしかしたら日本からBNK48を目指す女の子が
これから増えていくかもしれません。BNK48の今後の活躍に注目です。