躍進するタイサッカー。2018年はこの選手たちに注目。
こんにちは、まっちゃんです。
今年2018年はワールドカップイヤーですね。
本大会の組み合わせ抽選も終り、グループ予選(日本はH組)の対戦国に面々に
日本のサッカーファンの反応も様々です。
タイのサッカー界も今着実に成長を遂げており、アジアの中でも
次世代の強豪国に確実に名を連ねるであろうといわれています。
今回はタイのサッカー事情と注目選手について書いていこうと思います。
ワガゾー君。2016年のワールドカップ最終予選でも日本とタイが戦ったのは記憶に新しいね
結果は1-4の日本の勝利でしたが、タイ代表も技術が高く組織化されていて、とても良いチームでしたね。
目次
アジアのサッカーシーンで着実に存在感を増すタイ
タイと日本が戦ったワールドカップ最終予選。日本が勝利をおさめたが、タイ選手の組織プレーやテクニックも目立った。
この2年ほどでタイサッカーは急激に力をつけており、
2016年はその成長した姿をアジアトップレベルの戦いでお披露目する年となりました。
1月にはリオデジャネイロ・オリンピックのアジア最終予選を戦い、日本とも対戦。
日本には0-4と完敗したものの、サウジアラビア、北朝鮮とは互角に近い内容のドローと、アジアの上位国とも対等に戦えることを証明しました。
さらに、ロシア・ワールドカップのアジア予選でも2次予選でイラクを抑えて首位通過、大方の予想に反して最終予選に進出。
アジアの勢力図にタイという新たな勢力が台頭してきたことを感じさせる躍進となりました。
サッカーはダントツの人気スポーツ
タイは元々サッカー熱が高い国です。街中のスポーツバーでは必ず
海外サッカーの中継チャンネルが放映され、テレビでもヨーロッパの主要
リーグの試合が連日放映されています。
若者達がサッカークラブのレプリカユニフォームを着ている姿もよく目にします。
一番人気はイングランド・プレミアリーグ
タイのサッカーファンの中でも一番支持を得ており、人気があるのが
イングランド・プレミアリーグです。タイを問わず世界で最も視聴者数が多く、
放映権収入を得ているリーグであり、世界トップクラスのスター選手が在籍しています。
イングランド・プレミアリーグ2015-2016年シーズンに悲願のリーグ初優勝を果たした「レスター・シティFC」のメインスポンサーはタイの大手免税店チェーンの「キングパワー」です。
タイ人オーナーのヴィチャイ・スリバッダナプラバ氏が現地観戦に来ている姿がカメラに度々抜かれていました。
2015-2016シーズンに奇跡の優勝を果たしたレスター・シティFC
レスター・シティFCオーナーのヴィチャイ・スリバッダナプラバ氏
タイの自国リーグ「タイ・リーグ」も着実に成長を続けている
一番の人気は海外サッカーですが、自国にもプロサッカーリーグ「タイ・リーグ」があり、
こちらも1996年に発足以降着実に人気と実力を増しています。
(スポンサーであるトヨタ自動車の名を冠し、トヨタ・タイ・リーグとも呼ばれます。)
多くの国でそうであるように、タイの子供たちにとってもサッカー選手は憧れの職業です。
77あるタイの県ですが、そのほとんどの場所にプロサッカーチームが存在します。
1部から4部がプロとして行われている国内リーグは、チーム数が多いためサポーターが
多いチームから少ないチームまでありますが、どのカテゴリーでもそこの地域の人たちが地元のチームを応援し、
下部のカテゴリーでも試合の日には何千人という観客が入るチームも少なくありません。
タイ・プレミアリーグの強豪「ムアントン・ユナイテッド」。タイ代表選手も多く輩出しています。
2017年のAFCではJリーグ王者鹿島アントラーズを破る大金星を挙げ、クラブ史上初の決勝トーナメント進出を果たしました。
2018年はタイのこの選手に注目!!
そんな盛り上がりを見せるタイサッカー界で、ワールドカップイヤーの今年是非注目してほしい3名の選手を紹介します。
“タイのメッシ”チャナティップ・ソングラシン
まずは、”タイのメッシ”とも呼ばれ、今タイでも最も人気の高いサッカー選手とも言われる、
チャナティップ・ソングラシン選手です。
彼は2016年末にタイ・リーグの強豪ムアントン・ユナイテッドからJリーグのコンサドーレ札幌に移籍を果たします。
タイ人スター選手にとって初の海外挑戦。これが日本にとっても初のタイ人J1リーガーの誕生でした。
加入後は持ち前のドリブルスキルとテクニックでレギュラーに定着。
ゴールこそはありませんでしたが、アシストを記録するなどチームのJ1残留に大きく貢献しました。
基本情報
- 生年月日 1993年10月5日(24歳)
- 出身地 ナコーンパトム県
- 身長 158cm
- 体重 56kg
- 在籍チーム 北海道コンサドーレ札幌
- ポジション MF / FW
- 背番号 18
- 利き足 右足
Jリーグの公式チャンネルにもチャナティップ選手の特集が
チャナティップ選手の最大の特徴は、小柄ながらも足元のテクニックに
優れ、パス、ドリブル、シュートなど多彩なアイデアで攻撃のチャンスメイクができるところです。
Jリーグの公式アカウントでもチャナティップハイライトなる動画がいくつも掲載されています。
百聞は一見に如かず、お時間あれば是非ご覧ください。
タイの至宝。ティーランシン・デーンダー選手
2人目は「タイの至宝」「国民的英雄」とまで例えられる。ティーランシン・デーンダー選手(29歳)です。 2018年にJリーグサンフレッチェ広島に移籍が内定し、タイ人2人目のJ1リーガーになりました。 ティーラシン選手は強豪ムアントンで背番号10を任されていた中心選手で、タイ代表の主力でもあります。 代表では現在までに通算91試合出場で42得点を記録。W杯最終予選日本対タイ戦でもタイ唯一のゴールを決めました。 元J1清水などでプレイし、ムアントン・ユナイテッドで同僚だった青山選手も「タイでどうしてこんな選手が出てくるのか わからないほど、パーフェクトな選手」と絶賛しています。その能力に疑いの余地はありません。広島での活躍に大きな期待がかかります。
基本情報
- 生年月日 1988年6月6日(29歳)
- 出身地 バンコク
- 身長 181cm
- 体重 75kg
- 在籍チーム 日本の旗 サンフレッチェ広島
- ポジション FW
- 背番号 31
- 利き足 右足
“悪魔の左足”。ティーラトン・ブンマタン選手
“悪魔の左足”と称される正確なキックで数多くのチャンスを生み出す左サイドバック。
2013年にはサイドバックながらタイ・プレミアリーグの年間最優秀選手に選ばれています。
当時の監督には「大陸最高の左サイドバックになる」とまで言わしめた逸材。
現在はタイ代表のキャプテンも務めています。
実はこの選手も現在Jリーグへの移籍が噂されており、セレッソ大阪やヴィッセル神戸が
獲得に動いているとの報道がなされています。
タイのスター選手が次々と日本にやってくる流れができつつあります。
スター選手に続けとタイ人選手の日本への流入の流れはこの先も続きそうです。
基本情報
- 生年月日 1990年2月6日(27歳)
- 出身地 ノンタブリー県
- 身長 171cm
- 体重 62kg
- 在籍チーム タイ王国の旗 ムアントン・ユナイテッドFC
- ポジション DF / MF
- 背番号 2
- 利き足 左足
外部記事
タイ人スター選手のJ移籍はタイリーグとの「リーグ間提携」の賜物
なぜこんなにタイ人スター選手の日本への移籍が活発になったかというと、その背景にはJリーグが
2012年より進めてきた「アジア戦略」にあります。日本国内だけでは頭打ちが近づいていた運営利益を、
グローバルに海外ファンを開拓していくことでアジア全体で視聴者数や放映権収入を増やす戦略です。
また、Jリーグはタイリーグと提携を結び、従来は外人選手枠であったタイ人選手を外国人枠を消費しない「提携国枠」
の選手として獲得できるようになりました(外国人枠は1チーム5人)。
その結果生まれたタイ人初のJ1リーガーが「チャナティップ」選手でした。
チャナティップ選手の活躍と『提携国枠』によって、これまでタイ人選手にそれほど興味を示していなかったJクラブも
着実に興味を示し始めています。タイ国内の有力選手の獲得はこのようにしてJリーグでもスタンダードになりつつあります。
まとめ
盛り上がりを見せる、タイと日本のサッカーでの交流。
この良い友好関係がこの先も継続することを願います。
また、この先も多くのタイ人選手がJリーグ、ひいては世界のサッカーシーン
で活躍できる日が来ることを望んでいます。
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