タイ高架鉄道会社、5年間で3倍の増収見込む
タイの首都バンコクの高架鉄道「スカイトレイン」を運営するBTSグループ・ホールディングスは、今後5年間で3倍の増収を見込んでいる。市内の交通渋滞に日常的に悩まされている通勤客の取り込みを期待し、BTSは路線網の拡大に注力する。現地紙バンコク・タイムズなどが報じた。
BTSのカビン・カンジャナパス最高経営責任者(CEO)はブルームバーグのインタビューに対し、2022年度の最終利益が約60億バーツ(約204億円)に達するとの見通しを示した。17年度は約20億バーツだった。利益の約3分の2はスカイトレイン事業が占める見込み。1日当たりの利用者数は、新規路線の開通により、現在の70万人から250万人程度に増えると予想している。
カビンCEOは「大量輸送システムが通勤の足としてますます重要性を増しており、タイは香港や東京のような大都市と同じ過程をたどっている」と語った。
スカイトレインは総延長38キロで、来年3月までに49キロに延伸する計画。プラユット暫定政権はインフラ投資により経済のてこ入れを図っている。<Sankei Biz>