東京ガス、タイのガス配給会社に出資
東京ガスは1日、タイの天然ガス配給会社、ガルフWHAMT社に出資したと発表した。タイ南部の2カ所の工業団地に今年秋からガスの供給を順次開始し、4~5年後に年間1億立方メートルを供給することを目指す。年間売上高は40億円程度を想定している。供給先を増やし、将来的にはタイの産業用ガスの市場シェア1割獲得を目指す。当初出資額は数千万円だが、今後予定している増資分を含めると最終的に東京ガスの投資額は数億円になる。
タイはガス市場の民間開放を進めており、ガルフ社はタイ初の純民間のガス配給会社として2015年に設立された。東京ガスは三井物産と18年1月に設立した折半出資会社を通じて30%を出資した。残りは発電事業者GED社と工業団地開発会社WHAUP社が35%ずつを出資している。
日本企業がタイでガス配給事業に乗り出すのは初めて。東京ガスとしてはマレーシアとベトナム、インドネシアに次いで4件目となる。
<日本経済新聞>